Osaka Pastoral Symphony Orchestra とは

みなさん、こんにちは!Osaka Pastoral Symphony Orchestra、略してO-PaS(オーパス)です♪

RVW生誕150年の2022年のはじめに第5回演奏会を開いたあと、同年末のクローズドや2023年8月の室内楽もプログラムに含めたサマコンなど、少しずつ活動をつづけてきました。これもひとえに、みなさま方のご協力あってのことと存じます。改めましてありがとうございます。

さて、当団は2016年にヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams…以下略:RVW)の Symphonyを全曲(!)演奏することを目標に、同時代のイギリス音楽や、RVWの周辺の音楽にも取り組んでいき、取り上げられる機会の少ないRVW含めたイギリス音楽のすばらしさを、大阪より発信することを目的としたオーケストラとして発足しました。

2017年、第1回演奏会で「ロンドン交響曲」の【1913年初稿版】を《日本初演》。2018年、第2回演奏会で「田園交響曲」を、 2020年には第3回・第4回演奏会でそれぞれ「交響曲第4番」「交響曲第5番」を、そして2022年には第5回演奏会で「交響曲第6番」を演奏、それぞれのカップリングにも、フィンジ、バターワース、ウォルトン、ホルスト、バックス、ベネット、またギボンズやJ.C.バッハといった時代を隔てた作曲家も取り上げ、ソリストやファンファーレ隊を迎えながら、バリエーション豊かでコンセプチュアルなプログラムをお届けしてきました。

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折り返し地点を越えたところでしばらく足踏みしていたO-PaSの演奏会、残された交響曲は大曲ばかりの中、少し順番を飛ばすことになりますが、RVWが死の前年まで命を燃やして書いた最後のシンフォニーに挑みます。

後妻であるアーシュラとの再婚の頃に書き始めた第8番を完成させたRVWは、その初演を終えるや否や、第9番に着手します。 映画「南極のスコット」のために書かれた音楽を元に編んだ第7番、小規模ながら各楽章ごとに異なるキャラクターを与えた意欲作である第8番、これに続いて書かれたのは、全体を通してほの暗く、謎めいた雰囲気に包まれた作品です。しかしながら、常に新しいサウンドを追い求めていたRVWはここでも本領を発揮、一般的な3管編成のオーケストラに3本のサクソフォーンおよびフリューゲルホルンを加え、それぞれに唯一無二の役割と存在感を与えています。第8番でカラフルかつ豪勢に使われた打楽器群も、今作においても響きや音色へのこだわりが、 非常に色濃く見られます。まさにRVWの集大成といえる作風に内容、これまでに私たちが取り組んできた曲たちから 得られる語法やサウンドを最大限に生かしたアプローチをして参ります。

2曲目には第4回演奏会で当初演目に挙げていた、ブリテンの『シンフォニア・ダ・レクイエム』を、満を持して取り上げます。委嘱などこの作品が生まれた経緯はさておき、拡大された3管編成を用いて書かれた3つの楽章は、当時の世界を反映したかのような重苦しい雰囲気に満たされていますが、その中からも感じることのできる―特に終楽章の―平安への願いが込められた静かなる叫びのような美しさは、彼の作品の中でも比類なきものであるといっても過言ではないと思います。

オープニングには一転明るく気軽に楽しめる「ライト・ミュージック」の大家として知られる、エリック・コーツの組曲『ロンドン再び』をお届けします。ヴィオラ奏者としてエルガーやリヒャルト・シュトラウスの下で演奏した経験や、彼らの音楽語法を身に着けて活かしながら書かれた曲たちは、親しみやすいメロディと非常によく鳴るオーケストレーションで、本作品もその例に漏れず、演奏会冒頭からみなさんをロンドンの街中へと誘ってくれることでしょう!

Osaka Pastoral Symphony Orchestra 第6回 演奏会

2024年9月15日(日) 開場 13:15 開演 14:00
東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
近鉄奈良線「八戸ノ里駅」下車 北へ徒歩約5分

ヴォーン・ウィリアムズ

交響曲第9番 ホ短調

Ralph Vaughan Williams / Symphony No.9 in E minor

ブリテン

シンフォニア・ダ・レクイエム

Benjamin Britten / Sinfonia da Requiem, Op. 20

エリック・コーツ

組曲「ロンドン再び」

Eric Coates / London Again Suite

指揮
松永 健司郎
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